この日から新しく入会された方がいらっしゃったので、前半クラスでは「正面打ちの打ち方」など、基本的というより基礎的な事を中心に稽古を行いました。
まず「正面打ちの素振り」をし、自分の手刀が真っ直ぐに振り下ろせているのかというのを確認しました。
その後は、二人一組となり、お互いに正対をし、片一方が相手に正面を打ち、相手に当たる前で寸止めをして、自分が真っ直ぐに打てているのかどうかを確認しました。
「正面打ち」というのは、本来なら相手の正中線上を真っ直ぐに切る事だと思いますから、かなり難しいです。
もちろんただ単に相手の正中線を真っ直ぐに切ればいいというのではなく、自分も隙が無く切らなくてはなりません。
ですから、自分の身体の使い方が上手くないと、自分に隙が無く、なおかつ相手の正中線上を真っ直ぐに切るという動作はかなり難しいのです。
(偉そうに言ってますが、もちろん私もそんな事が出来ませんので、いつも考えさせられますが・・・(苦笑))
そのためには、正面打ちに限らず、稽古において「相手を倒そう」とか「相手を投げよう」など、自身の攻撃的な欲望が出てしまうと、自分自身の動作についての冷静な判断が出来なくなります。
ですので、当会の稽古では「自分の動作の確認をするためにも、自分の動作が確認出来るスピードで動いて下さい」とお願いをしています。
もちろん速く動く稽古というのも重要です。特に初心者や有級者の方が「新しい型の手順」を覚えるためには、繰り返し何回も動いて「新しい型の手順」を覚えるしかありませんので、動く回数を多くするためにも速く動く稽古は必要です。
ただそればかりだと、私のような者は、稽古中に自分の身体の使い方が確認が出来ないので、自分の稽古の時は、自分の動作を確認できるスピードで動く稽古方法を取り入れてます。
会員の皆さんは、お金と時間を費やしてまで「合気道をやりたい」と思っていらっしゃるのですから、会の責任者としてはそれに見合うような状況を提供出来たらと思います(^^)!!